シャッタースピードを理解して動きを切取る

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シャッタースピードへの理解
 
シャッタースピードとは撮像素子に光を感光させるためにシャッターを開けている時間のこと。つまり、シャッター速度の調節で撮りたい瞬間の時間枠を決めることができます。シャッター速度を速くすると、光を取込む時間は短く、逆に遅くすると、光を取込む時間は長くなり、シャッターの速度を変えることで特に動きある被写体の描写には大きな違いがでます。
 
写真を撮る際にまず考える3大要素がF値、シャッタースピード、ISOとなりますが、動いている被写体を撮影する場合では、取込んで描写したい瞬間の時間の流れを考慮してシャッタースピードを優先して考える必要があるといえるでしょう。
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シャッタースピードを優先したい状況 

被写体の動きや意図する描写によってシャッタースピードを調節します。主に想定できる状況を下記にまとめました。

フリーズモーション

  • 車や電車等の動いている乗り物の撮影 = 1/250秒以上の速さ
  • 水の流れや動きを止まったように撮影 = 1/250秒以上の速さ
  • 動きの激しいスポーツの瞬間の撮影 = 1/ 500秒以上の速さ

シャッタースピードのフリーズモーション犬

フリーズモーションモトクロスバイク

 スローシャッター

  • 滝のような水の動きを霧のように撮影 = 0.5秒以上ぐらい
  • 観覧車の円の動きを流れるように撮影 = 5秒以上の遅さ
  • 星空の軌道を光の線のように撮影 = 30分以上の遅さ 

スローシャッター滝

スローシャッター星空

 

被写体ブレを利用した流し撮りで躍動感ある動きを描写

  • 走っている車や電車等の背景をブレさせて動きを表現した撮影
  • ダンス等の動きや躍動をブレを利用して表現した撮影

※流し撮りは、カメラを動し被写体を追いかけながら撮影する手法で、シャッタースピードは被写体の動きの状況によります。 

シャッタースピードで背景のブレを活かした電車の撮影
 
それ以外では、ポートレイトや記念撮影のようにポーズしている人物を手持ちで撮影する場合は1/60秒以上のシャッタースピードがあれば大丈夫でしょう。
 
手持ち撮影でのシャッタースピードポートレートのチワワ
 
一般的に動いている被写体を撮影する場合、遅いシャッタースピードで被写体はブレて、1/250秒以上のような速いシャッタースピードでは動いている被写体でもおおよそ時が止まったような状態を撮影することができます。また、被写体が動いていなくても、シャッターが開いている間に、カメラ側がシャッター速度を上回る速さで動いてしまうと被写体がブレて写ってしまいます。これを「手ブレ」といい、描写の鮮明さを損なう原因となってしまうので注意が必要。夜間撮影等の暗い環境で多くの人が三脚や一脚を使う理由は必要な光を取込むのにシャッタースピードを遅くする必要があり「手ブレ」をしないためです。
 
また、景色や止まっている物を手持ち撮影する際に手ブレしないシャッター速度の目安として、一般的に言われている方法は使用レンズの焦点距離に沿ってシャッター速度を決めることです。
 
例えば、
 
18mm レンズでは1/18秒より速いシャッタースピードが目安
50mm レンズでは1/50秒より速いシャッタースピードが目安
100mmレンズでは1/100秒より速いシャッタースピードが目安
 
しかし、個人の手ブレ具合や撮影環境によって変わるものなので、実際に撮影してみてカメラや自分がどれほどのシャッタースピードまで手ブレしないかを確認してみてください。

シャッタースピードの調節と段について

写真の露出を決める上でシャッタースピードはF値・絞りISO感度との深い相互関係にあり、意図する被写界深度と露出と被写体の動きによって適切なシャッタースピードでカメラを操作する必要があります。シャッタースピードは下記のように、2″, 1″, 1/2, 1/4, 1/8, 1/15, 1/30, 1/60, 1/125, 1/250・・・のように続き、スピードが速い方に1段階変えることを「1段速くする」といい、シャッターが開いている時間が1/2になり、取込む光の量も1/2倍になります。逆にスピードが遅い方に1段段階変えることを「1段遅くする」といい、シャッターが開いている時間が2倍になり、取込む光の量も2倍になります。

シャッタースピードと段

まとめ

シャッタースピードはF値(絞り)とISO感度によって同じ明るさの写真でも適正な値は変化するのでどのような状況でどのようなシャッタースピードが適しているか考えて意図した描写が撮れるよう少しずつ練習しましょう。慣れてくると必要な場面でシャッタースピードを意識した描写が出来るようになりますよ。

※露出の3要素への理解を深めるため、次の記事も合わせてご覧ください。

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