シャッタースピードを優先したい状況
被写体の動きや意図する描写によってシャッタースピードを調節します。主に想定できる状況を下記にまとめました。
フリーズモーション
- 車や電車等の動いている乗り物の撮影 = 1/250秒以上の速さ
- 水の流れや動きを止まったように撮影 = 1/250秒以上の速さ
- 動きの激しいスポーツの瞬間の撮影 = 1/ 500秒以上の速さ
スローシャッター
- 滝のような水の動きを霧のように撮影 = 0.5秒以上ぐらい
- 観覧車の円の動きを流れるように撮影 = 5秒以上の遅さ
- 星空の軌道を光の線のように撮影 = 30分以上の遅さ
被写体ブレを利用した流し撮りで躍動感ある動きを描写
- 走っている車や電車等の背景をブレさせて動きを表現した撮影
- ダンス等の動きや躍動をブレを利用して表現した撮影
※流し撮りは、カメラを動し被写体を追いかけながら撮影する手法で、シャッタースピードは被写体の動きの状況によります。
シャッタースピードの調節と段について
写真の露出を決める上でシャッタースピードはF値・絞りとISO感度との深い相互関係にあり、意図する被写界深度と露出と被写体の動きによって適切なシャッタースピードでカメラを操作する必要があります。シャッタースピードは下記のように、2″, 1″, 1/2, 1/4, 1/8, 1/15, 1/30, 1/60, 1/125, 1/250・・・のように続き、スピードが速い方に1段階変えることを「1段速くする」といい、シャッターが開いている時間が1/2になり、取込む光の量も1/2倍になります。逆にスピードが遅い方に1段段階変えることを「1段遅くする」といい、シャッターが開いている時間が2倍になり、取込む光の量も2倍になります。
まとめ
シャッタースピードはF値(絞り)とISO感度によって同じ明るさの写真でも適正な値は変化するのでどのような状況でどのようなシャッタースピードが適しているか考えて意図した描写が撮れるよう少しずつ練習しましょう。慣れてくると必要な場面でシャッタースピードを意識した描写が出来るようになりますよ。
※露出の3要素への理解を深めるため、次の記事も合わせてご覧ください。
F値・絞りと被写界深度について知っておきましょう。
ISOを利用して暗い場所でも撮影機会を逃さない。
今売れているデジタル一眼レフをチェックしてみよう
Canon、Nikon、PENTAX、SONYほか、人気メーカーの一眼レフが勢揃い。
自分が気になるモデルは何位でしょうか?