デジカメのカタログ等で必ず目にするこの画素数。知っているようで実は知らないこの言葉。簡単に説明しますと画素数とは、撮像素子/イメージセンサーがピクセルの点(ドット)をどれだけ細かく認識できるかを表した数値になります。
が、しかしこの画素数、なかなかの曲者で多くの人が意味を間違って理解しています。
画素数のホント
最近のデジカメの画素数はコンパクトカメラでも800万画素ほどありデジタル一眼レフならエントリーモデルでも1000万画素以上が主流。どのメーカーも競うように高画素数を謳っている手前、善良なわたしたちがごく普通に考えると画素数が多いほど解像度が高くて絶対に画質が良いと思いがちですよね?
そんな私も当初は高画素数のカメラが欲しくてそこばかり注目してカメラ選びをしていました。
そして、買った後に色々わかったのですが、実際のところ画質は撮像素子の大きさや画素ピッチおよびレンズ等の要素が強く影響するので、結果として必ずしも画素数が多いからといって画質が良いとは限りません。
つまり、レンズと画素数が同じカメラで写真を撮った場合では、1画素あたりの面積が大きい撮像素子の方が各画素に対するノイズ割合が軽減されることで感光の質が上がり画質はきれいになるといえるのです。
高画素数はどう利用するか
よく考えてみますと高画素で撮ったデータを生かすためにはその画素数データに耐えうる表示先が必要になりますよね。
例えば、わたしたちが普段使っている一般的なパソコンのディスプレイの画素数は1024×768や1366×768ぐらいに設定されており構成画素数は105万画素数ほど。つまり画素数だけに注目すると画像の出力先が一般的なパソコンのディスプレイ上だけであれば105万画素数ほどのカメラがあればよいことになるのです。
参考までに主なディスプレイの構成画素数は、
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XGA:1024×76878万画素
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ワイドXGA:1366×768105万画素
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フルHD:1920×1080207万画素
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4K:4096×2160885万画素
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Retina 5K:5120×28801470万画素
と、意外に幅があってさまざま。
もちろん高画素によるメリットは多々あるでしょう。
高画素に対応しているプリント印刷等で大きく引き伸ばしても画質が粗くなりませんし、編集で画像を切り取って拡大してもほぼ等倍で鮮明な画素を保つことが出来るので用途によっては非常に便利。また上記のように高画素で表示できるディスプレイの性能は日進月歩で進化しており今後が楽しみなところです。
事実アップルのRetina 5Kの解像度は息をのむ凄さ。
まとめ
今後の発展を見越して高画素数のカメラを購入するのも良いかもしれませんが、ただし必ずしも画素数だけで画質が大きく左右されない事だけは知っておいてくださいね。
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